安立計器株式会社

高性能表面用センサS形の技術資料

 
 
技術資料
 
高性能表面用センサS形の技術資料
4点指示構造
温度センサの接触部に4点支持構造(特許取得)を採用。"コ"の字形に形成した接触板を4点で支持する方式で支持点を固定せず、フリーの状態に保つことでストレスがかからない構造となっております。
S形頭部断面図
従来方式とS形の接触部の変形
 
精度と試験成績書
S形センサでは、熱電対として厚み50ミクロンという特殊形状のものを使用していますが、JIS C 1602に規定される階級からはクラス2に分類されます。ここに規定される許容差は、±2.5℃または測定温度の±0.75%のどちらか大きな値という粗いもので、どんな選りすぐったものだけ採用しても、真に精度を高めることはできません。そこでS形センサでは、当社の表面温度校正システムを用い、実測値としての成績書をすべてに添付することで、総合的信頼性を向上させております。通常、低温用で100、200、300℃の3点、高温用で100、300、500℃の試験が実施されます。
成績書画像の拡大
S形の試験成績所
 
耐久性
S形センサのもう−つの特徴は、その耐久性がきわだっていることです。表面温度測定用センサの耐久性の評価は大変難しく、特に測定条件や環境によって大きく異なります。S形センサでは、実際の使用下における目安として利用できる様、静止表面用の場合には、その接触回数(1回5秒以下として)、移動表面用の場合には、連続接触時間を、耐久性(寿命)として規定しました。
静止表面用S形シリーズの場合
300℃の金属表面温度測定において 10万回以上
800℃の金属表面温度測定において 6万回以上
移動表面用S形シリーズの場合
毎分200mで移動する300℃の鋼板表面温度測定において 2000時間以上
毎分200mで移動する600℃の鋼板表面温度測定において 1000時間以上
*上記の評価は、表面状態が滑らかな金属表面のものです。
耐久性は表面状態によって大きく異なりますので、ご注意ください。
応答速度
応答速度が速いこともS形センサの大きな特徴です。右表はS形モデルの代表例を掲載しております。表中63.2%は被測定物の温度変化Δtの63.2%に達する時間で定義される時定数を表します。